高圧受電設備更新工事

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需要家さまへ

 高圧受電設備は経年劣化が避けられないものであり、更新推奨時期というものが存在します(詳しくは高圧受電設備の定期更新のすゝめをご参照下さい)。高圧受電設備の保守管理を行っている主任技術者さまより機器の更新・交換等のご指摘を受けた際には、お気軽にお問い合わせ下さい。

 なお、機器の更新・交換工事は停電を伴います。停電時間は更新・交換工事の対象となる機器および個数などによって異なります。また、停電操作は電力会社への手続きが必要となります。当該手続きには概ね3ヶ月ほど掛かりますので、停電に適した時期(例えば冷暖房をあまり必要としない時期)を考慮して更新・交換工事の時期をご検討下さいますようお願い致します。


高圧交流気中負荷開閉器 PAS:Pole Air Switch

交換前交換前

PASは、波及事故を防止するために用いられる機器で、一般的に電柱に取り付けられます。また、PASには電力会社さまと需要家さまとの境目(責任分界点)を示す役割もあります。

 耐用年数は一般的に15〜20年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 PASの交換工事に要するお時間は、高所作業車が使用できる場合には2時間程で交換可能ですが、高所作業車が使用できない場合には2時間以上掛かる場合もあります。

 また、交換後は、保護継電器装置 SOG:Storage Over Current Groundの動作試験を行います。このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は半日ほどとなります。

交換中交換中
交換後交換後

地中線用負荷開閉器 UGS:Underground Gas Switch
          UAS:Underground Air Switch

交換前交換前

UGS/UASは、波及事故を防止するために用いられる機器で、キャビネット内に取り付けられています。また、UGS/UASには電力会社さまと需要家さまとの境目(責任分界点)を示す役割もあります。

 耐用年数は一般的に20年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 UGS/UASの交換工事に要するお時間は、通常は2時間程で交換可能ですが、キャビネットの周囲が植栽に囲まれている等の特殊な作業環境である場合には2時間以上掛かる場合もあります。

 また、交換後は、保護継電器装置 SOG:Storage Over Current Groundの動作試験を行います。このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は半日ほどとなります。

交換中交換中
交換後交換後

断路器 DS:Disconnecting Switch

交換前交換前 交換前交換前
交換中交換中 交換中交換中
交換後交換後 交換後交換後

断路器は、高圧受変電設備の点検・整備あるいは改修・更新工事などの停電時において高圧受変電設備側の電路を切り離すための機器です。

 耐用年数は一般的に20〜25年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 断路器の交換工事に要するお時間は、断路器の寸法や取付孔寸法が同じ場合には1時間未満で交換可能ですが、これらの寸法が異なる場合あるいは設置位置が高い等の特殊な設置環境の場合には1時間ほど掛かる場合もあります。

 このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は1時間ほどとなります。

高圧交流負荷開閉器 LBS:Load Break Switch

交換前交換前

 LBSはトランスや進相コンデンサの一次電源側に設置される機器です。また、LBSは設置されているトランスの総容量が300[kVA]未満の場合には主遮断機として用いられます。

 耐用年数は一般的に20〜25年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 LBSの交換工事に要するお時間は、機器寸法および取付孔間隔の寸法が同一の場合には1時間程で交換可能ですが、これらの寸法が異なる場合には取付位置の加工が必要となるため、1時間以上掛かる場合もあります。

 また、トリップコイル(保護機能)付きのLBSの場合には交換後に動作試験が必要となります。このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は半日ほどとなります。

交換中交換中
交換後交換後

真空遮断器 VCB:Vacuum Circuit Breaker

交換前交換前

 VCBは高圧設備で異常が生じた際に電流を遮断するための機器です。VCBは、設置されているトランスの総容量が300[kVA]以上の場合に主遮断機として用いられ、一般的に高圧受電盤に取り付けられています。

 耐用年数は一般的に20〜25年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 VCBの交換工事に要するお時間は、機器の寸法や前面パネルの開口寸法が同じ場合には2時間程で交換可能ですが、これらの寸法が異なる場合あるいは高圧設備の異常信号を受信する制御線の経路変更が必要な場合には2時間以上掛かる場合もあります。

 また、交換後は、リレー動作試験を行います。このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は半日ほどとなります。

交換中交換中
交換後交換後

過電流継電器 OCR:Overcurrent Relay

交換前交換前

 OCRは高圧の電路で生じた短絡事故時または系統負荷が過負荷になった状態を検出した時、VCBに異常信号を出力してVCBを作動させる継電器です。OCRは一般的にVCBの近傍に取り付けられています。

 耐用年数は一般的に20〜25年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 OCRの交換工事に要するお時間は、機器の寸法や前面パネルの開口寸法が同じ場合には3時間程で交換可能ですが、これらの寸法が異なる場合あるいは高圧設備の異常信号を送信する制御線の経路変更が必要な場合には3時間以上掛かる場合があります。

 また、交換後はリレー動作試験が必要となります。このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は半日ほどとなります。

交換中交換中
交換後交換後

計器用変圧器 VT:Voltage Transformer
       PT:Potential Transformer

交換前交換前

 VTは高い電圧を計器が扱える低い電圧に変換する機器です。英語表記では電位を意味するPotentialの頭文字をとってPTと表記される場合もあります。

 耐用年数は一般的に20〜25年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 VTの交換工事に要するお時間は、VTの寸法や取付孔間隔の寸法が同じ場合には2時間未満で交換可能ですが、これらの寸法が異なる場合あるいは変圧した電圧を計器に送る配線の経路変更が必要な場合には2時間ほど掛かる場合があります。

 このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は2時間ほどとなります。

交換中交換中
交換後交換後

変流器 CT:Current Transformer

交換前交換前

  CTは大電流を計器または継電器が扱える小電流に変換する機器です。

 耐用年数は一般的に20〜25年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 CTの交換工事に要するお時間は、CTの寸法や固定孔間隔の寸法が同じ場合には2時間未満で交換可能ですが、これらの寸法が異なる場合あるいは変流した電流を計器に送る配線の経路変更が必要な場合には2時間ほど掛かる場合があります。

 このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は2時間ほどとなります。

交換中交換中
交換後交換後

変圧器(トランス) Tr:Transformer

交換前交換前 交換前交換前
交換中交換中 交換中交換中
交換後交換後 交換後交換後

 トランスは電圧を高圧から低圧に変える機器です。トランスは、一般的にモーター等の回転機向けの動力用のものと照明向けの電灯用のものの2種類があります。

 耐用年数は一般的に25〜30年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 トランスは重量物であるため、人力ではなく重機または専用の機材を用いて交換作業を実施します。また、交換後には絶縁耐力試験を行うので、停電時間は6時間以上掛かる場合もございます。

 ※なお、トランスの交換におきましては、交換対象のトランスが2007年よりも前に製造されたものである場合には、交換前にトランス内の絶縁油にPCBが含まれているか否かを確認する「PCB含有検査」を済ませておく必要があります。PCB含有検査においてPCBが絶縁油に含まれていると判定された場合には法律により受電設備がある敷地内に残置となります。

進相コンデンサ SC:Static Capacitor

交換前交換前

 進相コンデンサは、交流の電圧波形の+と−が変化するタイミングと、交流の電流波形の+と−が変化するタイミングとの間に生じた時間的なズレを少なくする(力率改善)ための機器です。

 耐用年数は一般的に20〜25年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 進相コンデンサの交換工事に要するお時間は、機器の寸法や取付孔寸法が同じ場合には1時間未満で交換可能ですが、これらの寸法が異なる場合には1時間ほど掛かる場合もあります。

 このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は1時間ほどとなります。

 ※なお、進相コンデンサの交換におきましては、交換対象の進相コンデンサが2007年よりも前に製造されたものである場合には、交換後に進相コンデンサ内の絶縁油にPCBが含まれているか否かを確認する「PCB含有検査」を実施します。PCB含有検査においてPCBが絶縁油に含まれていると判定された場合には法律により受電設備がある敷地内に残置となります。

交換中交換中
交換後交換後

高圧カットアウト PCS:Primary Cutout Switch

交換前交換前

 PCSは、トランスまたは進相コンデンサの一次側に設けられ、開閉動作や過負荷保護用として使用されます。

 耐用年数は一般的に20〜25年とされています(使用されている周辺環境によっては耐用年数が短くなる場合がございます)。

 PCSの交換工事に要するお時間は、機器の寸法が同じ場合には1時間未満で交換可能ですが、寸法が異なることによって既存の接続ケーブルの長さが足りなくなる場合には接続ケーブルの引き換えが必要となるため、1時間ほど掛かる場合もあります。

 このため、停電してから復電するまでに要するお時間の目安は1時間ほどとなります。

交換中交換中
交換後交換後

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